高齢者の城 2020 8 8

2020年8月6日の「シニアガイド」には、このような記事がありました。

「東京都の調査で分かった。新型コロナウイルスで死亡しやすい人の特徴」

 東京都福祉保健局が、2020年6月末までに、
新型コロナウイルス感染症で亡くなった人の統計を公開しています。
 2020年6月末の時点で、
新型コロナウイルス感染症の陽性患者は「6,225人」でした。
そして、この期間に、新型コロナで死亡した人は「325人」でした。

「高齢者は死にやすい」
 新型コロナで死亡した人の、1つめの特徴は「高齢」です。
陽性患者のうち、「70代以上」の人は17.8%しかいません。
しかし、死者のうち「70代以上」は83.1%に達します。
 もう少し詳しく、死者の年齢分布を見てみましょう。
死亡者を年齢別に見ると、「80代」が一番多く、「70代」と「90代」が続きます。
 さらに陽性患者に対する死亡率で見ると、80代から30%を超えます。
陽性患者全体の死亡率が5.2%ですから、その6倍も死亡率が高いのです。

「男性は死にやすい」
 新型コロナで死亡した人の、2つめの特徴は「男性」が多いことです。
325人の死亡者のうち、男性が「199人」、女性が「126人」でした。

「基礎疾患があると死にやすい」
 325人の死者のうち、
基礎疾患を持っていることが確認されている人は「194人」もいました。
 基礎疾患を持っているかどうか「不明」という人も多いので、
実際には、もっと多くの人が基礎疾患を持っていた可能性があります。

「病院や施設で感染しやすい」
 新型コロナで死亡した人の、4つめの特徴は、
「病院」や「施設」で感染した人が多いことです。
推定される感染経路のうち、半分以上は「病院内/施設内」なのです。
(引用、以上)
 このように見てみると、
新型コロナウイルスは、「年齢標的型ウイルス」と言えるかもしれません。
さりとて、高齢者をウイルスから守る「城」を作ることはできません。
 しかしながら、これからの社会は、
高齢者を守りながら、
経済を動かしていくシステムを作らなければなりません。
 ところで、新型コロナウイルスの世界的な流行が始まって、
早くも半年経過しました。
 「若者の城」と考えられる原子力潜水艦は、どうなったでしょうか。
艦長でも40代であり、そのほかは20代や30代でしょう。
原子力潜水艦は、食糧が尽きるまで潜航が可能です。
 たとえ、艦内で感染者が発生しても、
飛行機と違って、すぐには本土へ戻れません。
 弾道ミサイルを搭載した「戦略ミサイル原子力潜水艦」は、
任務の性格上、半年や1年は、潜行している必要があるでしょう。
 感染拡大前に潜航したから、「無ウイルス状態」なのか、
それとも、「集団免疫」が成立したのか。
 医学的にもウイルス学的にも興味が尽きないでしょう。
もちろん、アメリカ海軍には、優れた病院がありますので、
そのうち、データが発表されることを期待しています。


















































































スマートフォンのトップページへ